2016年10月に新体制メンバーでの初音源「ダメージド/マイウォー」7"ep(+MP3)をリリースしたDischarming man。その最新作は再び7"ep(+MP3)でのリリース。
レーベルはVo.蛯名 啓太が10年以上前から主催している5B records。プロデュースはこちらも再び中尾 憲太郎(Crypt City)を迎え、THA BLUE HERBやzArAmeの諸作品でお馴染みの江別SMASH STUDIOにて録音を敢行。ミックス~マスタリングには中尾が信頼を置く上條 雄次を起用。前作が白盤、今作は黒盤とデザインも秀逸。最高の出来になっている。
メンバーは前作と変わらず蛯名、俵谷 恭子(Ba,flute,Cho)、橋詰 俊博(Gu,Cho)、野川 顕史(Dr)。約一年半全国各地でのツアーを積み重ね、底知れぬ進歩と一体感を作り上げている最中。先日行われた新代田FEVER公演では今作を先行発売し持参分は完売。ライブでの充実度が伺える。
A面「Disable music」:不意に他界したVolume Dealersのテツロウ氏に捧げた曲。Dubを基調としながらも俵谷の美しいフルートが響き渡っていく。最終的にはSOUNDGARDENを彷彿とさせる荒々しい展開で幕を閉じ、Discharming manにおいても新しい表情を見せてくれる。「この曲はどうしても音源として残したかった」と蛯名が言うとおり、すでに代表曲となりつつある。
B面「my stupid pride」:ギターの橋詰が作曲を担当。Discharming manには珍しく変則8ビートでたたみ掛ける。最終的にはスラッジ~ストーナーの文脈で語られてもおかしくない音像に移行、地獄の沙汰へ落としたかと思いきや、賛美歌のようなコーラスをミックスしてオリジナルな空間を作ることに成功している。
課外活動としてenvy、discotortion、zArAmeで蛯名がゲスト参加したのも記憶に新しい。今後はフルアルバムを見据えた動きを見せると思われるため期待大。